2021年度後期放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(11月1日スタート)に出演する人気アイドルグループ・SixTONESの松村北斗が、初となる“朝ドラ”への熱い思い、そして意気込みを語り、メンバーの反応についても明かした。
上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ら、朝ドラ史上初となる3人のヒロインのリレー出演が注目を浴びる本作は、昭和・平成・令和の時代にラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子の物語を描いたファミリーストーリー。脚本を「ちりとてちん」の藤本有紀が書き下ろす。
松村は、家業である繊維業を海外に展開させることを志す大学生・雉真稔(きじま・みのる)を演じる。地元で有名な雉真家の跡取りで、英語が堪能。稔との出会いが安子(上白石)の運命を動かしていく、という役柄だが、今回のキャスティングはオーディションで選ばれたものだった。
オーディションは、1次で動画審査、2次で面接が行われたが、その時点で、マネジャーからはオーディションの感触が良かったことを聞かされていた。その言葉の雰囲気から松村も、オーディションにもう1回参加することになるだろう、と考えていた。
だが、それから数日後、ジャニーズアイランドの滝沢秀明社長に偶然会った時に、不意に「良かったね、がんばってね」と合格を告げられた。突然のことに「決まったんですか?」と尋ねたところ、滝沢社長も「あれ?」となり、フライングで合格を告げてしまったことに気がついた様子。「ずっと面倒を見てくれたマネジャーさんがいたんですけど、たぶんその方が(合格については)直接言いたいと思うから。(滝沢社長からは聞かなかったことにして)シーッね、と言われたんですけど、今さらシーッはできないな」と笑いながら振り返る松村だった。
そんな松村の出演にいち早く反応したのは、同じSixTONESメンバーの田中樹だった。「ネットニュースかなにかで見たようで、『すげえじゃん、出るんでしょ』という感じで電話してきてくれたんです。それで『どんな感じなの?』と聞かれたんで、これこれこういう感じで、と7割くらい説明している途中で電話を切られました」と明かした松村は、「電話を切るのはいつものことですから。だから(田中は)最終的にどんな役なのか、よくわかっていないと思います」と笑ってみせた。
今回の撮影を通じて、「朝ドラでしか体験できないものがいっぱいあるだろうなと感じた」という松村。「そこを出どころとして芽生えたものが、ほかの作品であったりとか、お芝居以外のいろいろな仕事につながる。そういう強いパワーを感じています。そうとう貴重な体験をしたなと思いますし、これからもこの職業をやる上で、この経験はものすごい強み」だと感じているようで、それだけに「いつかもっともっと成長して帰ってきたいと思えるような場所」となったようだ。
朝ドラに出演することでその知名度はさらに幅広い層に広がることが予想される松村。ファンからも「朝ドラを通じて、祖父母と同じ会話ができる」といった声も寄せられた。「それにはハッとしたというか。松村北斗を通じて、世代を超えて同じ話をしてもらえるんだなと。そういう責任感とか、自覚が芽生えましたね」と力強く語った。
また、本作で共演する安子役の上白石については「ものすごく肝が据わっている」と感じたといい、「ものすごく一貫した芯の強さ、太さみたいなものが、主演たるゆえんというか。作品の軸としてどっしりしている。ステキだなと素直に思いましたね」と全幅の信頼を寄せている様子だった。(取材・文:壬生智裕)
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