将棋の藤井聡太竜王(19)は2日、大阪市福島区の関西将棋会館で指した第80期名人戦順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)B級1組9回戦で近藤誠也七段(25)に114手で勝ち、8勝1敗とした。唯一全勝だった佐々木勇気七段(27)が屋敷伸之九段(49)に敗れて7勝1敗と後退し、藤井がトップに立った。残り3局でA級昇級を目指す。近藤は2勝6敗、屋敷は4勝5敗。
藤井はこの対局で年内の公式戦を終了。今年は叡王と竜王を奪取して史上最年少での4冠を達成した。2日までの今年度の成績(未放映のテレビ対局を除く)は、対局数53、勝数44、勝率(30局以上)8割3分、連勝数19で、いずれも全棋士の中でトップ。
藤井は1年を振り返り、「全体としては実力以上の結果が出せて、いい経験ができた1年だった」と話した。【新土居仁昌】
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