Wednesday, December 11, 2019

アナ雪2ステマ、日本ディズニーが重ねて謝罪。他の「類似の案件」にも言及 #Frozen2 - Engadget 日本版

アナ雪2ステマ、日本ディズニーが重ねて謝罪。他の「類似の案件」にも言及 #Frozen2 - Engadget 日本版

「アナ雪」で検索すると「ステマ」がサジェストされる事態、アナ雪以外のディズニー系の映画について良い評判を見かけても「これも絶賛ありきの広告かな?」と思わせ、無関係なファンの真摯な投稿も含め、ソーシャルメディアが作品の周知に果たす役割を末永く毀損するに至った自爆プロモの経緯は、ひとつ前の記事を参照してください。

アナ雪2ステマ騒動は連絡ミス、日本ディズニーが釈明。「コミュニケーションに行き届かない部分」(12月7日)

さて、彼らに責任はありません!非はこちらに!という発言は、責任を認めたことに対する結果さえ伴っていれば、まことに潔い態度と称賛されることもあります。また、広告を発注した側に一義的な責任があるのは一般常識に照らしても当然です。

しかし消費者を欺く点に問題があるステマの場合、契約に基づき仕事として請け負った側、自覚の有無を問わず欺瞞的広告を自分の名前で実行した側の社会的責任の有無まで日本ディズニーが専断できるわけはありません。そのうえで「クリエーターの皆様に責任はございません」とわざわざ述べる意味は、PR表記をしなかったこと、事後にあたかも個人のミスであったかのように揃って謝罪した / させたことも含めディズニー側の指示でしたとの言い換えではないかと想像しますが、責任の所在は一方的に決定できるわりに根拠となる説明責任はスルーなのでよく分かりません。

ディズニーは本件について先週、あくまで伝達におけるミスであり意図的なものではなかったとの釈明をすでに公表しています。週をまたいだタイミングで、改めて「クリエイターの皆様にご迷惑をお掛けしている事実」について掲載するに至った理由は、きっと色々な方面から「ディズニーがクリエイターの側に頭を下げさせる」ことへの怒られが発生したのだろうなあ、と想像するしかありませんが、今回の発表でもっと重大なのは、「周知の不徹底が招いた結果」の主語として、さりげなく「本件を含む類似の案件」と述べていること。

つまり、アナと雪の女王2ステマ案件の発覚後、一大鉱脈の発見とばかりに掘り返されていた過去の不自然な「感想」漫画等について、リリース文中段で初めて挿入される数文字をもって、「過去のディズニー映画のネット評価もダマシ広告が含まれていました」と認めたことになります。

アナ雪だけではなかったと認める一方、「類似の案件」が具体的に何なのか、漫画だけなのか、どのソーシャルメディアなのか、それ以外も含まれるのか等はもちろん説明しないため、純粋にディズニー作品に感動して気持ちを伝えたいと筆を執った大多数のファンは、「ああ、これも「類似の案件」ですか」との疑いを公式にかけられっぱなしの巻き添えから救済されるわけでもありません。

一身に責任を認めたディズニーの対応は「社内指針の周知徹底を図り、再発防止に努めてまいります」。

前回の説明から特に変わった点も、具体的な対策もありませんが、素晴らしい作品を通じて愛され信頼されるディズニーのこと、「今後は投稿時間をバラします」といったレベルの対策ではないはずです。

「本件を含む類似の案件」について、具体的に指摘した上での問い合わせは「個別の案件には回答できない」との回答があるようです。筆者の乏しい日本語読解力を以て「アナ雪2以外にもやってたと認めた」と解釈してしまって良いのか大変に不安なため、念のため「本件を含む類似の案件」とはどのような意味でしょうか?と確認してみたいと思います。

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2019-12-11 10:15:00Z
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