2021年4月22日 15:54 346
東京の映画館・アップリンク渋谷が5月20日をもって閉館。本日4月22日に公式サイトで発表された。
アップリンク代表の浅井隆は、コメントで「昨年は助成金、補助金もあり、ぎりぎり生き延びることができましたが、今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました」と理由を説明。また、2020年6月、元従業員が浅井からパワーハラスメントを受けたとする訴訟を提起したことについて、「弊社のハラスメントの問題では皆様にご迷惑とご心配をおかけし、信頼を裏切るような形になってしまったこと、申し訳ありませんでした。引き続き、ハラスメントのない会社づくりに向け、社長及び従業員一同取り組んでいきます」と述べている。
1995年、東京・神南に「アップリンク・ファクトリー」という名のイベントスペースとして誕生したアップリンク。2004年には宇田川町に移転し「アップリンクX」が開館すると、その後、カフェやギャラリー、3スクリーンを備えたスペースへと拡大した。以降、26年間にわたり、渋谷を拠点にインディペンデントカルチャーのホットスポットとして存在。また、2018年には東京・アップリンク吉祥寺、2020年には京都・アップリンク京都がオープンした。
なお、会員サービスは、引き続きアップリンク吉祥寺とアップリンク京都で利用可能。会費の払い戻しを希望する場合は、5月21日より問い合わせ窓口が開設される。また、アップリンク渋谷の未来チケットは、アップリンク吉祥寺で利用可能。ソフトドリンク付き回数券と招待券は、アップリンク吉祥寺とアップリンク京都で利用できる。
アップリンク渋谷閉館のお知らせ
「アップリンク渋谷」を2021年5月20日をもって閉館します。
四半世紀以上、渋谷のアップリンクが続けてこられたのは、観客の皆さんはもちろんのこと、そこで、表現してくれたアーティスト、企画者、映画監督、配給会社、そしてこれまで、運営を支えてくれた全てのアップリンクのスタッフのおかげです。本当に、本当にありがとうございました。
1995年、神南に「アップリンク・ファクトリー」という名で、イベントスペースをオープンしました。当時アップリンクで出版していたインディペンデント・カルチャー雑誌「骰子」の立体版というコンセプトで、数多くのライブやイベントを行い、そして上映は当初16ミリとDVcamで行っていました。現在の宇田川町に2004年に移転し、「アップリンクX」と名付けた日本一小さな映画館としてスタートしました。その後、カフェやギャラリー、3スクリーンへと拡大し、インディペンデント・カルチャーのホットスポットとなるべく「アップリンク渋谷」として「ファクトリー」から数えると26年間渋谷を拠点として活動してきました。
設備や機材の老朽化による再投資を考えなければならない時に、コロナ禍に襲われました。収入が途絶えた時、最初に一番の支援となったのは、「アップリンク・クラウド」の見放題パックや「アップリンク・ソフトドリンク付き回数券」を購入してくださった方達のご厚意でした。また「ミニシアターエイド未来券」では多くの方が「アップリンク渋谷」を指定して支援してくださいました。心より感謝いたします。昨年は助成金、補助金もあり、ぎりぎり生き延びることができましたが、今年はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました。
また、弊社のハラスメントの問題では皆様にご迷惑とご心配をおかけし、信頼を裏切るような形になってしまったこと、申し訳ありませんでした。引き続き、ハラスメントのない会社づくりに向け、社長及び従業員一同取り組んでいきます。
今後は、現在の拠点である「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」そして「アップリンク・クラウド」を引き続きよろしくお願いします。
浅井隆
アップリンク代表
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