2016年末に解散した人気グループ・SMAPの元メンバー3人のテレビ出演を巡り、テレビ局に対し独占禁止法違反につながる恐れのある行為があったとして、公正取引委員会は大手芸能事務所のジャニーズ事務所を注意した。関係者が取材に明らかにした。
SMAPのメンバーのうち稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの3人は17年9月にジャニーズ事務所との契約を終了し、独立。木村拓哉さんと中居正広さんは現在も事務所に所属している。
関係者によると、公取委は、事務所から独立した3人を出演させないよう、テレビ局に対し圧力をかけた同法違反の疑いがあったとして調査。具体的にただちに違反になるとは認められなかったが、違反につながるおそれがあったと認定したという。
SMAPの解散騒動は16年初めに表面化。いったんはメンバー全員がテレビのバラエティー番組に緊急生出演して謝罪し、グループ活動を続けていく考えを表明した。しかしその後、一部のメンバーから「解散したい」という意見が出て、16年末で解散した。
公取委の有識者会議は昨年2月、芸能界やフリーランスで働く人の契約のあり方について報告書をまとめた。移籍制限や無理な条件を押しつけた契約は独禁法違反の恐れがあるとの初判断を示した。公取委は今年6月、陸上の実業団所属選手の移籍制限は独禁法違反の可能性があるとして、日本実業団陸上競技連合に対して抜本的な規定改正を要請している。【渡辺暢、奥山はるな】
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2019-07-17 13:07:30Z
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190717-00000097-mai-soci
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