【テヘラン=水野翔太、エルサレム=工藤彩香】イラン国営テレビは27日、国防軍需省高官で、核開発の国内権威とされるモフセン・ファフリザデ博士が27日にテヘラン近郊で暗殺されたと伝えた。イラン指導部は、対立するイスラエルの関与を主張し、報復行動に出ると警告している。
国営テレビなどによると、ファフリザデ氏は27日、テヘラン東方約60キロ・メートルの町アブサードを車で移動中、武装集団に襲撃された。ファフリザデ氏はヘリコプターで病院に運ばれたが、死亡した。
イランのモハンマドジャバド・ザリフ外相は27日、「イスラエルの関与を示す兆候がある。国家的テロだ」とツイッターに書き込んだ。具体的な証拠は示さなかった。国防トップのモハンマド・バゲリ軍参謀総長は声明で、「厳しい仕打ちが待っている」とイスラエルへの報復を示唆した。
国際原子力機関(IAEA)によると、ファフリザデ氏は2003年まで続いたイランの核兵器開発関連活動「アマド計画」の責任者だった。ウラン濃縮や、核爆弾の起爆装置、小型化に関する知見があったとみられる。13年には、北朝鮮の核実験を視察した疑惑が報じられている。
イスラエル政府は今回の件についてコメントを控えている。ロイター通信によると、イスラエルはファフリザデ氏の行動を継続的に監視していた。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は18年4月、イランの核開発に関する記者会見で、ファフリザデ氏が開発計画の責任者だと説明し、「この名前を覚えていてください」と述べていた。
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