2020年11月26日09時15分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日、元側近で偽証罪に問われていたフリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)に恩赦を与えると発表した。ツイッターに「フリン氏と家族をお祝いする。本当に素晴らしい感謝祭を迎えることになる」と書き込んだ。
ホワイトハウスは声明でフリン氏について、トランプ氏が勝利した2016年大統領選の結果の転覆を狙った「党派的企て」の犠牲者だと強調。「そもそも訴追されるべきではなかった」と主張した。
フリン氏は17年2月、政権発足前に交わした当時の駐米ロシア大使との会話を問題視され、就任から3週間余りで事実上解任された。その後、ロシア疑惑をめぐる捜査で連邦捜査局(FBI)の取り調べにうその証言をしたとして起訴された。いったん罪を認め捜査に協力する姿勢を示したが、後に態度を翻し、無罪を訴えていた。
トランプ氏はかねて、捜査を「魔女狩りだ」と批判し、フリン氏に関しても恩赦の可能性を示唆。今年5月には司法省が起訴撤回を申し立てたが、連邦判事はこれを認めず、公判が続いていた。
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