韓国の裁判所は26日、女性を脅迫して性的行為の動画を提供させ、有料のチャットルームで販売していた組織のリーダー格の被告に、懲役40年の刑を言い渡した。
チョ・ジュビン被告(25)は同国最大規模のオンライン性犯罪事件で、子どもを性的虐待から守る法律に違反した罪と、虐待動画を営利目的で制作・販売する組織を運営した罪で有罪となった。
問題のチャットルームは1万人以上が利用。最大で日本円で約12万5000円を支払ってアクセスした人もいた。
被害者は74人に上り、うち16人は未成年の少女だった。
韓国の通信社・聯合ニュースによると、ソウル中央地裁は、「被告は多くの被害者を誘惑、脅迫して性的虐待のコンテンツを制作し、広く配布した」と判断した。
チョ被告の犯罪組織は、脅迫によって入手した動画を、メッセージアプリ「テレグラム」上の秘密のチャットルームに販売していたとされた。
異例の氏名公表
同被告の氏名は当初、明らかにされていなかったが、警察当局は3月、氏名公表を求める500万人の署名が提出されたことを受け、異例の公表に踏み切った。
ソウルで取材するBBCのローラ・ビッカー記者によると、韓国の裁判所はオンライン性犯罪事件で有罪とされた被告に甘いと批判されており、女性の権利擁護を求める人たちは今回の裁判の行方を注視してきた。
裁判所には、裁判官に犯罪集団を厳しく罰するよう求める8万枚以上の請願書が提出された。ある被害者は請願書で、チョ被告を邪悪と表現した。
検察は裁判で終身刑を求めていた。
同じ事件で起訴された他の被告5人には、7~15年の懲役刑が言い渡された。
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