* * * 「こんなにも似ている字を書くのか」。連名で発表した書面の直筆署名を見て驚いた。見た時は、どちらかが相手の名前も書いたのかと思ったほどだ。 付き合うきっかけはドラマの共演という話はよく聞くところだが、こんなにも新婚生活が想像できてしまうカップルもいない。ドラマがリアルになったのだ。5月19日、女優の新垣結衣さんと歌手で俳優の星野源さんが結婚することを発表した。 2人は2016年10月にスタートしたあの大人気ドラマ『逃げるが恥だが役に立つ』(TBS系)で共演。「逃げ恥」「ムズキュン」という言葉が生まれるほど注目され、星野さんが歌ったエンディングテーマ『恋』も大ヒット。さらに曲に合わせて共演者たちがエンディング映像で踊った“恋ダンス”も話題になり、このダンスを真似て動画をアップする人たちが続出する社会現象となった。 「関係者の皆様」という書き出しのFAXで結婚することを報告した2人。公開された書面には、最後に直筆の署名が並んでいる。同じペンで書いたのだろうか、線の太さが似ているが、そっくりに思えるのはそれだけではないだろう。 文字を調べると言えば日本では筆跡鑑定だろう。欧州などでは筆跡学として文字からパーソナリティなどを分析する研究もあるが、アルファベットと違い日本は文字の種類が多い上に漢字という難解な文字が使われているため、実証的な研究はあまり進んでいないが、書かれた文字を調べる際のポイントはいくつかある。2人の直筆署名の配字や字画形態、筆圧を見てみよう。
配字は文字の大きさや字の間隔など文字の配列と位置関係のこと。2人の文字の大きさは同じくらいで、星野さんは1文字ずつ間隔を開け、新垣さんは名字と名前の間に間隔を開けている。その違いはあるが、開けられた間隔はほぼ同じ。それぞれ名前の漢字の両側が高く上がり、真ん中が下がり、U字カーブのようになっているのも同じだ。 字画形態は字の長短、止めやはね、はらいや折れ、曲がり方や直線性、文字の書き始めや書き終わりの状態など、字画の部分的な組み合わせを見るもの。2人の文字は書き始めからしっかりと書かれ、はねる所は丁寧にはねられ、止める所は止められている。また、漢字の中の四角の閉じられる所はきちんと閉じるという「接筆閉」になっている。共に直線は緩やかで、文字は角ばらず柔らかくふっくらした字画から、温かみがありほのぼのした印象を受ける。筆圧は文字の濃さから新垣さんの方が筆圧が強い感じもするが、相対的には同じぐらいだろう。 丸みを帯びたような柔らかい、それでいてしっかりとした丁寧に書かれた文字。メディアで伝え聞く真面目で頑張りや、親しみやすく気作というそれぞれの人柄と、ドラマで演じていた2人の印象が重なってくる。文字の印象がこれだけ似ていると、似た者同士でお互い共通する部分が多かったのかなと思えてくる。きっと自分と共通点があったり、似たような特性を持つ相手に対し、親近感や抱きやすく好感を持ちやすいという「類似性の法則」があったのだろう。 相手の書く文字が自分に似ていると気が付いたのはいつなのか。それを見てどう思ったのか。おめでたい話題だからこそ、聞いてみたい。
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