エイミー・バレット控訴裁判事は人工妊娠中絶に否定的なことで知られる=ロイター
【ワシントン=中村亮】複数の米メディアは25日、死去したルース・ギンズバーグ連邦最高裁判事の後任にトランプ大統領がエイミー・バレット氏(48)を指名する方針だと報じた。国民が注目する最高裁判事に保守派の女性をあて、11月の大統領選で保守層の支持固めと女性票の取り込みを狙う。
26日に正式指名する。バレット氏は中西部ウィスコンシンやインディアナ、イリノイ各州を管轄する控訴裁の判事を務めている。人工妊娠中絶に否定的なことで知られ、低所得者の医療保険加入を促す医療保険制度改革法(オバマケア)にも反対の立場をとってきた。個人の銃保有に肯定的とされ、トランプ氏や与党・共和党の価値観を反映した人選となる。
議会で承認されれば18日に死去したリベラル派のギンズバーグ氏の後任に就く。最高裁判事9人のうち6人が保守派、3人がリベラル派という構成になるとみられ、最高裁の保守支配が決定的になる。トランプ氏は大統領再選に向け、支持基盤の保守派に最高裁人事をアピールする。
承認には議会上院(定数100)で51の賛成票を得る必要がある。トランプ氏は大統領選前の承認が望ましいとの立場を示し、共和党内で今後の段取りの調整が進んでいる。野党・民主党は大統領選の勝者が、ギンズバーグ氏の後任を指名すべきだと主張しており、議会手続きでは与野党の激しい対立が予想される。
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