【ワシントン=海谷道隆】米大統領選で結果が判明していなかった2州について、CNNテレビなど複数の米メディアは13日、ジョージア州(選挙人16人)は民主党のジョー・バイデン前副大統領、ノースカロライナ州(同15人)は共和党のトランプ大統領がそれぞれ制したと伝えた。これにより結果が全て判明し、538人の選挙人のうち既に勝利を確実にしているバイデン氏の獲得数は306人、トランプ氏は232人となった。
ジョージア州で民主党の大統領候補が勝利するのは、ビル・クリントン氏がジョージ・ブッシュ(父)氏を破った1992年以来だ。2016年大統領選でトランプ氏が勝利した州のうち、バイデン氏が奪還した州は、ジョージア、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガン、アリゾナの計5州となった。全50州と首都ワシントンのうちバイデン氏は25州と首都ワシントン、トランプ氏は25州を制した。
CNNの13日午後9時15分(日本時間14日午前11時15分)時点の集計によると、ジョージア州は推計開票率99%でバイデン氏が得票率差では0・3ポイント、票数で約1万4000票上回った。州当局は僅差の結果を受けて手作業による票の再集計を始めたが、勝敗を覆すほどの大幅な票の変動はないと見込まれている。20日までに結果を確定させる方針だ。
全米での得票は、バイデン氏が約7808万票(得票率50・8%)、トランプ氏が約7273万票(同47・4%)で、得票数は両候補とも、これまでの最多得票を上回った。
トランプ氏は敗北を認めていないが、バイデン氏は来年1月20日の就任に向け、着々と政権移行の準備を進めている。13日にはイタリアのコンテ首相と電話会談し、北大西洋条約機構(NATO)などを通じた関係強化で一致した。陣営によると、バイデン氏は今週末、閣僚候補の人選などに時間を割く予定だという。
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